みなさん、こんにちは。
ときに、EFTのこの上なくシンプルな使い方が思いもよらない効果につながることがあります。メアー・リウレリン・エドワード(イギリス)はクライエントのちょっとした頭痛を改善しようとEFTを使うことで、このことを発見しました。頭痛はすぐに無くなり、このことがきっかけで、このクライエントは生活のあらゆるストレスを解消するのにEFTを使うようになりました。そして、そのことは彼女のアルコール中毒を解消する、大きな助けとなりました。メアーは彼女のメッセージの中で詳細を述べてくれます。
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メアー・リウレリン・エドワードの記事
この記事を書くにあたって、多くの他の問題と同様にアルコール中毒の改善にもEFTがどれ程役立つ道具になりうるかということに気がつきました。
約1年前、キャスはアルコールとの戦いの最後の頼みの綱として、南ヨークシャにある私たちのクリニックを訪れました。その当時、彼女は職業人として、また2人の小さなこどもの母親として、人生に絡みついた糸を何とかほどこうともがいていました。私のもとを訪れる2ヶ月前、彼女は禁酒のためにアンタビューズ(アルコールの中毒薬)を常用していました。これは彼女のいろいろな問題を解決したのですが、やはり、以前の欲求が思いだされ、彼女は過度の興奮状態になりました。このことにより彼女は精神的に不安定な状態になり、心配を抑制するする手段を失いました。
最初のセッションで、私は彼女にEFTというのは針を使わない鍼療法だと紹介しました。キャスは以前、針治療が効果的だったことがあり、この説明が彼女にとっては良かったようでした。しかし、EFTを使い始めると、私たちは途方にくれることになりました。彼女はストレス、中毒的欲求、自尊感情の低さでさえも、感情の数値と結び付けることができなかったのです。いろいろな説明の仕方で説明しようと試みたが無駄でした。「私は、自分を圧倒する何かを感情として捉えることができないけれど」というタッピングをやってみようかと考えたのですが、なにかが私を押しとどめました。
そのセッションの最後に、彼女が言うちょっとした頭痛に EFT のベーシックレシピを使う方法を教えようと思いました。痛みの度合いを測ったとき(0は全く痛みがない、10は激しい痛み)、彼女はだいたい2か3くらいだけど、仕事をするのに理想の状態ではないと言いました(もっと激しい痛みであれば、EFTを使った時に著しい効果があったのですが)。
2回のタッピングの後で、彼女の頭はスッキリし痛みもいつもと違ったように感じられると言いました。3回目では「まだ少し頭痛があるけれど、頭はスッキリし、私は自分を心から大切にします」というフレーズを取り入れました。そして、その時に私たちが使ったリマインダ―フレーズは「ちょっと頭が痛い」というものでした。このリマインダーのフレーズを、彼女は最初、戸惑いながら口にしていたのですが、タッピングが顔の下に移るにつれて、彼女は「どうすれば、頭がすっきりするのかわからないわ」という言葉に変わりました。キャスの顔が笑顔になりました。私はタッピングを顎のポイントで止め、彼女がどんな様子かを見ました。2人とも笑ったとき痛みが消えているのがわかりました。
キャスは帰宅してあらゆることにEFTを使いました。そして、次週の同じ時間に次の予約がありました。
2回目のセッションに現れたキャスは、見違えるほど元気になっていました。彼女は文字通り全てのこと、すべての人にEFTを使っていました。彼女は「経験しているストレスがどれ程のものかわからなかったけれど、使ってみるたびに、タッピングが心配を減らし穏やかになることには気がついた。これに気づいたから、どうして過去にアルコールで心配を隠していたのかということもわかった。それから仕事が非常に忙しくなると、帰宅途中で家族の顔を見る前にお酒を飲んでいた理由もわかった」と言いました。
忙しい時や帰宅途中にEFTをすることで、彼女はその元凶になっている蓄積したストレスを減らすことが出来ました。また、EFTをすることで、以前は恐れていたような状況でも自信をもって対応する自信を得ていました。彼女は地方の学校の校長という立場だったので、同僚にストレスの対処法としてEFTを紹介するためのいくつかの方法を見出しており、グループとしてもゲアリーのサイトをすでに見て、そこにある多くの実例を読んでいました。
セラピストとして、私はこの経験から多くを学びました。私はさまざまな中毒に対して、従来の方法を使って何年間も治療していましたが、これらは非常に時間と労力がかかることが多いものでした。これらとは対照的に、EFTはエネルギー的にも、スピリチュアル的にも本質的なものであり、このエネルギーはより効果的なヒーリングを可能とします。これこそ、私が分かち合いたいと願うものです。
私はセラピストとして論理的で、合理的な考え方になっているので、EFTは頭痛と同じくらい簡単なものに効果があっても、中毒のような複雑な問題には効果がないだろうと思っていたところがあります。ゲアリーは「常識から飛び出す」ということについてよく話します。私も常識から飛び出す時に、癒しが生じる場ができると実際に信じています。そのように癒しというのは、私たちの行うセラピーによって生じるのではなく、私たちの本質を通して生じるのだということがわかりました。
メアー・リウレリン・エドワード