2歳の子供の恐怖感を癒す



はじめは以下のメールから出会いが始まりました:


「。。。 様より ご紹介を受けてメールさせていただきました。
2歳8ヶ月になる息子の件で相談なんですが、2ヶ月前 切れ痔になりまして、1ヶ月前には切れ痔は
治ったのですが排便を怖がり、ほっておくと1週間は排便を我慢します。(便意はあります)

下剤ラキソベロンも使用しましたが、15滴を3日間飲ませても、我慢してしまいますし、1日中 出そう
で出ないの繰り返しで、結局 浣腸に頼る日々です。

医師の指示に従い、今は毎日 浣腸していますが排便毎に大泣きで可哀想でなりません。

カマグと食事療法で便は柔らかいです。排便の恐怖の問題だと思うのですが、その恐怖を取除く
方法を教えていただけませんでしょうか。」


このメールをいただいて、EFTジャパンのマニュアルをお送りし、メールで出来る範囲のアドバイスを
させていただきましたが、やはり不安が重なり、EFTプラクティショナーの一人を紹介することにしました。

その方は昨年の11月に講座を受講し、とても熱心にEFTを進められ、多くの方にEFTを紹介していま
したし、明るく、子供に好かれるだろうと思われる方です。

つらい思いをしているお子さんがいるんですと伝えると、即座に「僕が行きます」と返事を下さり、
早速翌日にはその自宅に向かってくださいました。

そのときの様子をご本人のHPから引用させていただいています:


「大阪セミナの時に、ブレンダさんから「ある方から、『2歳のお子さんが排便のときの恐怖で苦しんで
いる』と相談されている」

ということを聞いて、「もし良かったら行きますよ」ということで連絡を取ってもらうこととなった。

早速、連絡を頂いたので早いほうがいいだろうということで、ドライブがてら5歳の息子と一緒に
おじゃまさせて頂く。

ご両親がお子さんの症状について記録を付けておられて、それを見せて頂く。

怖がっている様子、激しい痛み、浣腸が必要になっている今の状態など、読んでいるだけで胸が
締め付けられる。

時間が経つにつれて、お子さんの苦しみとそれに対するご両親の不安、申し訳ないという気持ち、
なかなか状態が改善しないといういらだち...

いろいろな思いを話してくださった。今はご両親の間の関係も、重たいものになっている様子だった。

親御さんの不安やいらだちは子供にも伝わっていくので、まずご両親の感情について EFT を行って
みた。

ご主人さんは「ごめんね」という思いと、「何とかしなければ」といういらだちを強く感じておられた。

ご家族への愛情が強い分だけ焦りも大きく、ご自分と奥様へのいらだちにつながっているようだった。

お話を聞きながら、まずお父さんの感情に対してタッピングを進めていく。

ラウンドを進めていくうちに、

「親として、悪いっていう気持ちを持つべきなんじゃないかと思う」

ということを話された。


この部分が鍵かもしれないと思い、

「妻がすまないって思っていたら自分は喜ぶだろうか。(お子さんの名前)にもすまないって
感じて欲しいだろうか...」

というセットアップの後、タッピングに移る。タッピングの途中で、重いものがすっと
軽くなったことが感じられた。お父さんも「そうやねぇ...」と、安堵感を感じておられるようだった。


奥様も「わかってあげられなかった」という後悔や、「もっとがんばらなければ」という大きなプレッシャー
を感じておられるようだった。
タッピングを進めていき、最終的には「大事にしたいと思うことのバランスをとっていいんやね...」という
ことを見つけられたようだった。

合間を見つけて、ご両親がお子さんにもタッピングをされた。

「痛かったよね... 怖いよね... 苦しいね」お母さんにだっこされながらタッピングされている間に、
むずがっていたのが笑顔に変わっていった。


私がいる間はトイレに行くことがなかったので、どうなったかはわからなかったけれど、きっと少しずつ
でも落ち着いてくれると思う(後から、「笑い声が甲高くなっていた」というメールを頂いた)。

これからが、とても楽しみ。



大阪セミナの間のセッションで、ブレンダさんが「すべては愛情から出たことだった...」というフレーズを話された。


そう、家族に対する愛情の強さの分だけ焦りも大きくなって、相手も家族に対する愛情を第一にして
いるんだということが見えなくなってしまうことがある。

お互いに家族の幸せという同じ方向を向いているんだけど、ときに通じなかったり、
一人だけでがんばらなければと思ってしまったり。


相手がいなくなってしまったら、嫌でも一人でやらなきゃいけないのにね。


帰りの道のりは、とても幸せな気持ちだった。


大事な方がいるすべての人に、この思いを感じてもらえますように。」


http://d.hatena.ne.jp/chunsan/20050223 より


その後、そのお子さんのご両親は続けてEFTをされたようです。そして下記の内容のメールが届き
ました。



「本日、私の自宅にて山崎様にセッションして頂きました。

全面的に こちらの都合に合わせて頂き心から感謝しております。

お子様の ひびき君も一緒に連れてきてくださり、和やかなムードでのセッションでした。

うちの子も山崎様の人柄か、ほとんど警戒することなく馴染んでおりました。

世の中に我が子の事に、ここまで親身になって頂ける方がおられると知っただけでも心強く思いました。

時間のほとんどを、私や妻とのセッションに費やして頂きました。EFTとはどういうものか少し感じとれた
ように思います。

子供の心の病は、親の心の病といってもいいかもしれませんね。子供が切れ痔になる前の穏やか
な日々を思い出しました。1日も早く子供の心が穏やかになるよう、育児を楽しんでいきたいと思って
おります。ありがとうございました。」



そして数日前下記の喜ばしい内容のメールをいただきました



「ブレンダさん ご無沙汰しております。

Mです。先日は お世話になりました。

ここ10日間ほど、毎日 自力排便ができるようになり、また泣くこともなくなりました。

妻がEFTを行ってるかどうかは分かりませんが、とりあえず今は以前のような 穏やかな日々を
送っております。

お世話になりました多くの方々に感謝しております。

もう少し様子を見てから報告させていただこうかとも思いましたが、ご心配して頂いた方に早くお伝え
したくて・・・


先月 受診した県立こども病院では、浣腸を100個も処方され この先 どれくらい泣かなければならない
のかと心配する反面、覚悟を決めた矢先に、快調になり とても喜んでおります。

今の心配は 小食と偏食です。やはり食生活を改善しておかないと再発するかもしれませんので・・・

しかし振り返ってみると

食生活も原因の一端でしたが、精神面からくるストレスが そもそもの原因であったかと思います。


ママが子供と一緒に遊んだり運動する時間が以前よりはるかに増えましたので、それが子供にとって
一番の特効薬であったように思います。

食生活は今も改善されてませんので・・・

これからも試練はあるでしょうが、子供が恐怖を克服した経験は今後の大きな自信となります。

本当にありがとうございます!」

そしてその後、偏食にも十分EFTが利用できることをお伝えし、このことをHP上で紹介しても良いか
どうかをお尋ねしました。


そしてそのお返事です:


「ホームページ等、この度の事を紹介していただく事は 全く問題ありません。同じような境遇の方の
救いになれば、私としても本当に嬉しいことです。EFTは多くの利用方法があるようですね!
困った時は思い出して実践してみます。

その時は、また報告させていただきますね。

また相談させていただく事もあるかもしれませんが、その際は 力を貸して頂けると嬉しいです。

ブレンダ様、山崎様が、心のどこかで我が子の事を気遣っていただいているという心強さもあり、
私自身 落ち着きを取り戻せたというところもあります。

それが子供にも影響していたことと思います。

この度の件で、子供の心と しっかりと向き合い、話をすることの大切さを感じました。

2歳半では まだ話し合うような段階ではないと考えておりましたが、子供の成長に私がついていけて
なかっただけですね。

もう こんなに心が成長してるなんて思いもしませんでしたから。

しかも大人が考える以上に、純粋というか真っ直ぐというか・・・いつまでも汚れのない心でいてほしい
と願っております。」

 




重要な注意:

EFT は臨床的にめざましい結果を生み出していますが、このテクニックはまだ実験段階
であることを考慮しなければなりません。
ですから、EFT を使用するプラクティショナや一般の人々は、このテクニックを使用する
ことについて自分自身で完全な責任をとらなければなりません。
さらに付け加えると、Gary Graig は医療に関する専門的な免許を持っていません。
彼は任命された牧師として、またパーソナルパフォーマンスコーチとしての立場から
EFT を提供しています。
特定の感情的問題、または身体的問題に EFT を用いることについて、医療分野の
専門家との話し合いを望まれる方は、http://www.emofree.com/ のプラクティショナ
紹介ページをご覧ください。

そこには、公的な資格をもった、あるいは公的な資格を持たないEFT プラクティショナ
がリストアップされています。
 

EFT をお使いになる方は必要に応じて、資格のある医師に相談してください。



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