EFTで裏切りについての問題を解消することで喫煙欲求を静める


喫煙習慣にきちんと取り組むには数回のEFTのセッションが必要です。これは多くの場合、クライアントがたばこによって気持ちを落ち着かせる必要性をなくす前に、未解決のままの感情の問題をたくさん解消しなければならないからです。しかし、時には大きな感情の問題一つを解消しただけで、うまくいくことがあります。それがこのケースで、パット・ファレルがうまく説明してくれています。


こんにちは、ゲイリー。

私は催眠療法士ではありますが、禁煙のセッションを避けてきていました、なぜならそれが厄介なものだとわかっていたからです。しかし、EFTを用いることで、私は(医者や妻に言われたからでなく)本当に禁煙を望んでいる人とセッションすることに全くためらいがなくなりました。一回のセッションで禁煙できたクライアントから紹介を受けて、ある女性が禁煙のため私の元にやって来ました。彼女は、何度も禁煙し、時には1年近く続いたこともあったけれど、結局元に戻ってしまうと語りました。

私は彼女が本当に禁煙したいのだと確信した後、最近また吸い始めたのはいつだったかを尋ねました。すると、彼女の目に涙があふれました。「2月、私の記念日の頃です」。それから彼女は3年間の別居の後、離婚が決まり約1年であると答えました。「毎年2月はつらいのです」。

夫が去っていったことは、彼女にとっては不意の出来事でした。夫が若い女性と関係していたことなど疑いもしなかったのです。以来、彼女は感情的に混乱していました。私はその混乱に耳を傾け、彼女の悲しみ(9)と裏切り(10)の感情についてワークを行うことにしました。悲しみと裏切りを組み合わせ、両方同時に1回タッピングしました。

数値はかすかに下がりました、それから私は彼女と父親との関係はどのようなものだったかを尋ねました。彼女が2歳のとき父親は家を出て行き、二度と会うことはなかったと答えました。彼女は姉妹と一緒に父親に会いに行く計画をたてた丁度そのとき、父親が亡くなったという知らせを受けたのでした。彼女は、父親に会う機会を得る前に彼が亡くなってしまったことを悲しく裏切られたと感じました。

会う前に父は亡くなり、ひどく裏切られたと感じたけれども・・・

2歳の時に父が出て行って、二度と会えなかったことがとても悲しいけれど・・・

父は出て行ったきり、戻らなかったけれども・・・

私たちは悲しみと裏切りの感情が消えていくまで、これらについてタッピングしました。その後、私は彼女に、夫が別の女性の元へ去っていったことで、まだ体に感じている悲しみと裏切りを数値で表してみるように言いました。それらはそれぞれ2と5に下がっていました。

それから、私たちは「夫が私の子供を裏切り、二度と会わないのではないかという恐れがあるけれど・・」とタッピングを始ると、彼女は見るからに動転しました。これだったのです。私たちはその感情と恐れの全てにわたってタッピングを行い、彼女は呼吸が楽にできるようになりました。更に、彼女のいたらないところ、美しくないところ、若くないところを許すタッピングをしました。夫が去っていったのは私のせいだ、なぜなら私は若くも美しくもなかったからだという自責の念にもタッピングを行いました(彼女はすばらしく美しい人です)。

その後、私は彼女に体に感じるたばこへの渇望のレベルを尋ねました、彼女はもうたばこへの欲求はないと答えました。そこで私は、たいていどんなときに喫煙していたのかを尋ねました。それは朝、コーヒーを飲むときと、夜、子供たちを寝かしつけた後でした。私たちはこの両方の時間帯の喫煙欲求にタッピングを行い、この至福の時間に自分自身にできる他のことは何か話し合いました。彼女は軽い瞑想でもっと喜びが得られることに気づきました。

結局、彼女と私が一緒にいた時間のうち、喫煙欲求に対して直接タッピングをしたのは全部でたった3分程度でした。彼女は幸せな非喫煙者となって帰りました。

それでは

パット・ファレル

2週間後:ちょうど今彼女とチェックを行いましたが、彼女は一本も吸いたくなりません。彼女は、最初の数日間は苦しかったけど、紹介してくれた友人がそれはニコチンの作用だと教えてくれたと語りました。彼女は、食後や折に触れ、「ああ、たばこを吸いに行ってこよう」と思い、そして自分が全然吸いたくないことを思い出すそうです。私は彼女に「私は時々、自分がたばこを吸わないことを忘れているけれど・・」とタッピングすることを勧めました。彼女はうまくできるだろうと言っています。


翻訳:北村 知子
監訳:山崎 直仁
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重要な注意:

EFT は臨床的にめざましい結果を生み出していますが、このテクニックはまだ実験段階であることを考慮しなければなりません。
ですから、EFT を使用するプラクティショナや一般の人々は、このテクニックを使用することについて自分自身で完全な責任をとらなければなりません。
さらに付け加えると、Gary Graig は医療に関する専門的な免許を持っていません。
彼は任命された牧師として、またパーソナルパフォーマンスコーチとしての立場からEFT を提供しています。
特定の感情的問題、または身体的問題に EFT を用いることについて、医療分野の専門家との話し合いを望まれる方は、http://www.emofree.com/ のプラクティショナ紹介ページをご覧ください。

そこには、公的な資格をもった、あるいは公的な資格を持たないEFT プラクティショナがリストアップされています。
 

EFT をお使いになる方は必要に応じて、資格のある医師に相談してください。