ゲアリーさん、こんにちは。
今回の落ち込みからの解放、それはなにが起こったか説明できないくらい一瞬の出来事でした。
このクライアントが感じた自由がずっと続くかどうかは時間が教えてくれるでしょう。
今までのクライアントさんでの経験では、このような状況が起きるとそれは心の全面的な開放として体験されます。
籠の中の鳥を解き放つ感じ。
グラハムのママが私に電話してきて、「息子が落ち込んじゃっていてどうにかなんないかしら」って相談してきました。
その息子さんがうちに来た時は、声に張りはないし顔は無表情。。
「こんなふうに感じるのは初めて?」って息子さんに聞いてみたら、
「何年か前に彼女と別れた時にものすごく落ち込んだ。
あと、ママが『6年くらい前に大学で写真撮ったときも、ぜんぜん嬉しそうじゃなかったわよ』って言っていた」とのこと。
どうやら、今の彼女のこととか仕事関係でいろいろあって、精神的に考えられないほど落ちているみたいだったわ。
それから、家族や子供の頃について聞いていくと、すぐに感情が表れてきたので、「EFT一緒にやってみよっか」って聞いてみました。
息子さんは悲しそうだったけれど、それでもうなずいてくれたので、一緒にタッピングを開始!
圧痛点を揉んで、顔のタッピングをしたら、その息子さんもだんだん落ち着いてきました。
タッピングしながら、子どもの頃の無力感とか、両親がしょっちゅうケンカしていたことを話し始め、それからその時ママがどうだったか、どんなに自分も怖かったかを語り始めました。
息子さんは両親がけんかするのは自分のせいだ、ボクは愛されない子なんだって思っていたようです。
こうやってタッピングしながら話していくのは、ストーリーを語りつつもタッピングを続けながらクリーニングもできるのですね。
悲しい感情のお掃除中といったところでしょうか。
マイヤー:
悲しい出来事をクリーニングした後も、グラハムくんはタッピングしながら話し続けました。
しかしながら、それは全く違った視点からの話でした。
自分自身で明確に理解できている心の奥底から出てくる言葉というのは、全く違う見解でありながら興味深く注目すべき点ですよね。
マイヤー:
一番興味深い変化は、彼が発した言葉でした。
「父と母がケンカするのは、あまりにも幼かったとか責任取れる年でもなかったからって、僕のせいじゃない。
どおりで人間関係で不安を感じたり、落胆するわけだ。
僕の全ての人生は恐怖にさらされ、全てが悲しいものだった。。
でも、人生で初めて雲が晴れ太陽が輝き始めているな感じがする。」
そして、しばらくして彼はこう続けました。
「でも変な感じ。大好きだった彼女はいなくなるし仕事はなくなっちゃうのに・・
でもこれが僕の感じ方なんだよ♪」
そして、彼はこう続けました。「もう2度とそんな辛く悲しい思いは感じなくていいんだ♪」
よく考えてみると、EFTが彼自身が必要としていた洞察力を与え、無意識のうちに自らを癒す術を与えたように思えます。
[レベル0-10 の測定はしませんでした]
このやり方は、標準的なEFTではなかったかもしれないけれど、十分うまくいったし、素晴らしい効果を発揮しました。なんて素晴らしいんでしょう!
ゲアリー:
これは素晴らしく効果的な方法ですね。
これらの興味深い事例はEFTコースのテープ「復員軍人援護局での6日間」で見られるでしょう。
テープには、見事に成功した退役軍人二人との「会話をしながらタッピングする手法」を収録しました。
クライアントにネガティブな出来事に関する話を語ってもらい、強烈な感情が出て来る度にタッピングをしていく。。
わたしはこれを「ムービーテクニック」と読んでいます。
タッピングが行われているとき、まさしくクライアントは問題となっているシーンにチューニング(集中)するのです。これは実に効果的です。