みなさん、こんにちは。
以下にお伝えする話は、深刻な身体的問題の背後には多くの場合、感情的な問題が隠れていることを示す強力な証拠となるものです――それが高齢者の場合であっても。
英国のギリアン・ワイトマンがEFTを上手に用いて、彼女の84歳の祖父が抱える呼吸困難に対して素晴らしい成果をあげる過程を見てみましょう。 私の願いは、みなさんがこのような話を医師に伝えてくださることです。 他の治療法で効果がなくてもEFTなら効くことがしばしばあるのです。 医療上の問題については、EFTを行う際も医師のアドバイスを受けてください。
愛をこめて
ゲアリー
ギリアン・ワイトマン(EFT-CC, EFT-ADV)より
ゲアリー、こんにちは。
私は3年前にEFTに出会って以来、個人的にそして仕事としてEFTを使用し、素晴らしい成果をたくさん得てきましたが、今日は私にとってとても大事なこの話をお伝えしたいと思いました。 承諾を得て、私の祖父に関する出来事の一部をお話しします。
先週私は、私の84歳の祖父にEFTを紹介することへの不安に対してタッピングをしていました。 祖父がEFTのことをどう思うか分からなかったので。 その日私は祖父とかなり長い時間を過ごしたのですが、その間祖父が全く何も飲まなかったことに気付きました。
祖父はCOPD(慢性閉塞性肺疾患)と、重い腎臓の病気を抱えています。 私は祖父に水をたくさん飲むように度々言ってきましたが、祖父は水が飲めないと言うのでした。タッピングをして勇気付けられた私は、水が飲めないのには何か感情的な理由がないか考えてみてほしいと祖父に頼みました。 祖父は私の話を聞きたそうにしていたので、私達は、戦争中の汚い水などいくつかの理由について話し合いました。
私は祖父に、コップの水を見て何を感じるかを意識してみてと頼みました。 ほとんどすぐに、祖父はみぞおちにある深い恐怖感と、胸が締めつけられる感覚に気が付きました。祖父には戦争中に溺れた記憶がありました。 嵐の中、祖父は小さなボートから投げ出され、ボートの下敷きになりどうすることもできませんでした。 しかしまさに最後、肺が破裂するかと思った瞬間、祖父は残っていた力でボートを押し上げたのでした。
祖父はこの時点で恐怖の度合いを0〜10のレベルで10だと言いました。 EFTを用いた後、すぐに恐怖のレベルは0まで下がり、祖父はコップの水を見て、飲める気がすると言いました。 祖父は何の問題もなく水を飲み(コップにいっぱいの水を、のどを詰まらせたりむせたりしないで飲んだのは半世紀以上ぶりです)、すぐにもっと水が飲みたいことに気付きました。 それまでに経験したことのなかった感覚です。
また、祖父は感情を高ぶらせることなく、話の一部始終をもう一度語りました。 この結果に祖父は感動していました。 祖父はこう言っていたのです。 私がEFTの説明をしているとき、全くくだらないものじゃないかと最初は思ったけれど(私の不安は根拠のないものではなかったのです!)、効き目がなさそうでも何でも聞いてみようと思った、と。
私は祖父に、EFTがいかにCOPDと喘息に効くかという内容の記事を読んだことがあるから、祖父の呼吸にちょっと試してみないかと提案しました。 祖父は実際ほとんど呼吸をすることができず、聞いていて痛々しいのです。 祖父は、一番呼吸ができるときが10だとすると、1か、1ですらないと感じていました。
呼吸困難に対して何ラウンドかタッピングをすると、その数字は3まで上がり、祖父ははっきり違いを感じることができました。 私はそのまま続けることに決めました! 私は祖父の胸に優しく手を置き、呼吸困難に感情的な原因があるとしたら何だと思うかと聞きました。 すぐに祖父は、自分が16歳だったときに母親が死んだと知ったときのことを話し始めました。祖父は自分も死にたいと思い、その思いはいまだに祖父の中にあったのです。 その思いの強さは10以上だと祖父は言いました。
私達はタッピングを行いました。
「私も死にたかったけれど・・・」
「私は母を亡くすには幼すぎて、まだ子どもだったのに、あまりに早く大人にならなければいけなかったけれど・・・」
「私は母を失ったから、戦争で死んでしまいたくて、何人殺したかなんて気にしなかったけれど・・・」
「それでもまだ私は生きていて、生きていたいのかどうかも分からないけれど・・・」
その時メモを取っていなかったので残りの部分はあいまいですが、私はただ祖父の口から出る言葉を使いました。 祖父は素晴らしく、私はひたすらタッピングをし、祖父は話し続けました。 祖父は、90パーセント呼吸がしやすくなり、ずっと抱え続けてきた頭の圧迫感と胸の重たさが消え、母親のことを思ってもいくらかの悲しみは感じるものの、それまで味わってきた他の感覚はわいてこないと言いました。
祖父は自分で他の記憶に取り組むためにEFTを学べるかと聞きましたが、自分の人生で最大の感情的問題にたった今対処したところだと感じていました。 2日後に私は、祖父と一緒にいたという友人に会いましたが、その友人は祖父の呼吸の状態が驚くほど良くなったと話していました。 誰が見ても分かる変化だったのです。
3日後に私が訪ねたとき、祖父は1日にコップ5杯もの水を飲み、8時まで働き、あれ以来吸入器を使っておらず、とても気分がいいと誇らしげに報告してくれました。 祖父は私に、一緒にタッピングをしたテーマについて、もう考えられもしないよ、と言いました。 何より、もう自分は死ぬことを考えてはいないということを祖父は知っています。
正直に言うと、祖父にもっと早くEFTを試さなかったことへの罪悪感に対して、私はかなりのタッピングをしなければいけませんでした。 でも時には、タイミングが全て、ですね。
ギリアン・ワイトマン (EFT-CC, EFT-ADV)